2013年度のセロニアス・モンク・ジャズ・コンペティションで優勝し翌年メジャー・デビュー、その後グラミー賞にもノミネートされるなど破竹の勢いでニューヨークのジャズ・シーンを駆け上がっているサックス奏者/作曲家のメリッサ・アルダナのブルーノート・デビュー作となった2022年のアルバム『12 Stars』に続くブルーノートから2作目が登場。
メリッサが大きな信頼を寄せているギタリストのラーゲ・ルンドとの共同プロデュースとなった本作は、ウェイン・ショーターへのオマージュも含むメリッサ自身の書き下ろし曲8曲を収録。ピアノにファビアン・アルマザン、ベースにパブロ・メナレス、そしてドラムにクシュ・アバディを迎えてレコーディング。数々のツアーを共にこなしてきたメンバーとの録音となり、バンドとしての一体感が見事に捉えられている。柔らかくも鋭いアレンジやサウンドも非常に印象的で、強い個性を持つ注目作品だ。 自身の精神的な部分の深いところまで旅をすることがコンセプトだったという本作について、メリッサ自身は「このアルバムは、内省的な視点を持った個人的な旅のようなもので、『内なる預言者』(inner prophet)とは、年齢を重ね、自らの人生についての知識や直感、真実を持っている自分自身です。」と語っている。また、1曲目の「Echoes Of The Inner Prophet For Wayne Shorter」でオマージュを捧げたウェイン・ショーターについては、「年齢を重ねるにつれて、若い頃はできなかったかもしれないやり方で、彼の音楽や演奏に共感できるようになったと思います。彼の空間の使い方、ストーリーの語り方、コミュニケーションの方法、そして絵の描き方などです。そしてウェインのことを考えるとき、私は色のことを思い出します」とコメントしている。(インフォより)
A-1. Echoes of the Inner Prophet
A-2. Unconscious Whispers
A-3. A Story
A-4. The Solitary Seeker
B-1. Ritual
B-2. A Purpose
B-3. Cone of Silence
B-4. I Know You Know